残しておきたい!エンディングノートで家族に思いを伝えよう

終活という言葉と共に注目を集めている「エンディングノート」。60歳以上の男女を対象とした調査では、半数を超え63.5%と多くの方から認知されている存在であることが分かっています。
その言葉が表す通り、「終わり」についてを記載するためのノートとして知られていますが、実際にどういったことを記載するのでしょうか。

エンディングノートの必要性

エンディングノートの必要性

エンディングノートが示す「終わり」というのは、確かにその人の死となってしまいます。そのためエンディングノートを死に際の準備をするもの、と定義づけている方もいますが、実際にはそれだけではありません。内容には自分の死後のことも記載しますが、単純に自身の備忘録としても活用できます。

エンディングノートとは、自身にもしものことがあった場合に、遺族へのメッセージや遺族へ残しておくべきことを残しておくためのノートです。記載する内容は明確に定められているわけではないため、日々のことを記録しておくことも可能です。
ある意味日記のような形で日常のことを書き記しておくことで重要なことを自身でも見返すことができます。

もちろん後々遺族が困らないよう何かの番号やパスワードなどの情報を記したり、死後どうしてほしいかという希望を残したりという一般的に知られている活用方法も重要です。
直接伝えるには気恥ずかしい感謝の気持ちや激励の言葉などを、遺族がいつでも見返すことができる形で残しておくことができるのもエンディングノートの魅力です。自分しか知らない情報などをしっかりと記入しておくことで、残された遺族の手助けをすることができるのです。

エンディングノートの内容と書き方

エンディングノートに具体的にどういった内容を記すかは自由ですが、一般的には自分の様々な情報を記しておきます。
生年月日や家系図などの自分の基本情報や家族関係なども、基礎情報だからこそ残しておきたい内容です。特に自分以外の家族があまり交友のない親戚などがいる場合、住所や電話番号など連絡を取ることができる手段と葬儀の連絡は必要かどうかを記載しておきましょう。

その他にも、次のような内容を記載しておくことで、死後遺族の取るべき行動の道順を示すことができます。

・友人・知人の連絡先や葬儀連絡の必要性
・介護の内容や終末医療に関して
・銀行口座等、自身の資産
・葬儀の内容やお墓に関して
・保険内容および契約関連書類の保管場所
・年金や年金手帳の保管場所
・その他個人アカウントなど

特に近年、インターネットを通しての契約や個人情報管理が進んでおり、その情報を遺族が知らなかった、といったことも多く発生しています。そうしたことが無いよう、特に自身しか知らない情報はきちんと記しておくようにしましょう。

エンディングノートはこれといった形式が決まっているわけではありません。普通のノートに記していっても構いませんが、書店などで購入できるエンディングノート専用のノートを購入すると改めて書くべき内容が整理できるため、非常に便利です。
ノートを記載するときに重要なのは、はじめから全ての項目を一気に埋めようとしないことです。特に市販のエンディングノートを購入した場合、1ページ目から埋めていこうとする方は多くいます。しかし、その場合すぐに記入できない内容が出てきたとき、それ以降全て挫折してしまうことがあります。まずは気負わず、書けるところから少しずつ埋めていくということが大切です。

遺言書との違い

自分の継がせたい相手を指定して遺産を渡せる
自身に関する様々な情報を残しておくエンディングノートには、もちろん自己資産の内容も記入して残しておくことが大切です。しかしながら、エンディングノートには法的拘束力はありません。あくまでも自分の個人的な希望などを残しておくためのものとなるのです。
そのため、エンディングノートに遺産相続に関する記述を残しておいたとしても、遺族はそれを守らなくとも問題はないのです。もしもこの人物にこれを残したい、といった具体的な希望がある場合は別で遺言書を作成しておくことが必要です。

しかし、遺言書には法的な拘束力がある一方で、作成には注意が必要です。書き方に規定があり、書き方が守られていない場合は無効になってしまうこともあります。もしも不安な場合は公正証書遺言という遺言書を作成しておくことがおすすめです。これは公証役場という場で、2人以上の証人の立会いのもと、公証人に遺言書を作成してもらうという方法です。記載内容の相談にも乗ってもらうことができるため、自身で書くことに不安がある場合はお願いするのが良いでしょう。

一方で、公正証書遺言には費用がかかります。公的な遺言書の場合、自筆証書遺言という文章全てを自分の言葉で書くもので数百円程度、公正証書遺言では無いようにもよるものの、数万円~数十万円かかることもあります。遺産など重要なことを残しておく場合に活用しましょう。

エンディングノートは遺言書とは違って自分の言葉で自分の残しておきたい内容を書いておくものです。何気ない日常のことなども残しておくことができるため、用途に応じて使い分けましょう。

まとめ

エンディングノートは自分の意志を残しておくためのものです。書いたという事実はもちろんのこと、保管場所なども家族には伝えておきましょう。しかし、非常にデリケートな個人情報が含まれているため、保管場所には十分な注意が必要です。

また、生きている限り日々情報は更新されます。せっかく記載した内容でも変更点が出てくることも考えられるため、一度書いて終わりではなく、定期的に見直すようにしましょう。
家族への思いをきちんと残しておくためのノートとして、丁寧に向き合うことが大切です。