今さら聞けない仏壇の基礎知識とお祀りの仕方を解説します

仏式のお葬式をあげて納骨を済ませたあと、位牌を家に安置するための仏壇が必要になりますが、皆さんのお宅ではどのようにお祀りしているでしょうか?
仏壇はなぜ必要なのか、どのような種類があるのか、今さら聞けないあれこれをまとめてみました。

そもそも仏壇って何?

ご葬儀が終わったら、仏式の場合は故人さまの戒名や法名が書かれた位牌をお寺からいただきます。(位牌を作らない宗派もあります)ご葬儀後自宅に持ち帰った位牌はむき出しで置いておくことは少なく、仏壇など何らかの台に安置することが多いものです。

ところで、そもそも仏壇が何のためにあるのか、ご存じない方がいるかもしれません。
仏壇とは、仏像や位牌を安置してお参りするための場所。これがあれば、故人さまを偲ぶためや先祖のお参りをするため毎回お寺へ行かなくても、家の中でお参りできるのです。

仏壇の種類

仏壇は種類もサイズも色々ありますが、どのようなタイプを選べばよいのでしょうか?
仏壇の種類についておおまかにご紹介すると、黒塗りに金箔で模様を入れたり金色の模様が入った伝統的なタイプ、紫檀や黒檀などの木目を活かしたタイプ、それから家具調仏壇と呼ばれる洋風なタイプがあります。

昔は伝統的なタイプが多かったのですが、ここ何十年かはだんだんとデザインがシンプルになり、サイズも小さくなる傾向です。
床に直接置けるよう台がついた大きな仏壇から、家具の上に置ける上置きタイプまで出てきています。これはマンションが増えて、仏壇を置くスペースが用意できないということとも関係しているようです。

仏壇のサイズは、置く部屋の大きさを考えて選びましょう。
地方によっては仏間の幅いっぱいの大きな仏壇を設置するところもありますが、若い世代には狭い部屋にもマッチする小ぶりなタイプが人気です。
デザインも他の家具と調和するすっきりしたもの、モダンなものが登場しています。家族と相談の上、日常生活にも溶け込むデザインを選ぶのが、現代のライフスタイルに最適な仏壇でしょう。

仏壇の飾り方と仏具

仏壇を初めて購入する方にとっては、飾り方やどのような仏具を用意すればよいのかがわからないと思います。
仏壇の飾り方は、まず一番高い奥の段の中央に、ご本尊を置くことから始まります。その左右には、小さな掛け軸をかけることもあります。位牌は一段下がった段の右に、安置しましょう。

その下の段の中央には仏飯器、茶湯器などを置き、左右に高月を置きます。
下の段の右にはリンやろうそく立てを置き、中央に香炉、左には花立や線香を立てておく線香差し、火のついたマッチを入れて炎を消すマッチ消しなどを置きます。

仏壇選びの秘訣

どのような仏壇が自宅にふさわしいのかがわからないとお悩みの方には、まず伝統的なタイプか現代的なタイプのどちらを選ぶか、決めるとよいでしょう。
伝統的なタイプでは、前述の飾り方に従いますが、現代的なタイプは仏式とはいえそれにこだわらず、仏具もリンと三具足のみというタイプもあるほどです。

それから設置する場所を先に決めておくのも、仏壇選びをスムーズに。
というのは、仏壇を置く場所の大きさによって、仏壇のサイズも決まるからです。
従来の日本家屋のように仏間として使える和室があれば、仏壇はそこに置くとよいでしょう。
近頃は和室がない家もありますが、台が付属している大型タイプなら、リビングルームなどのフローリングの床に直接置いても構いません。
また、仏壇はご本尊が南または東に向くように設置するのが一般的です。

もし大きな仏壇を置けるスペースがなければ、家具調仏壇や上置きタイプを購入し、低めのクローゼットの上や、出窓に置くのもよいでしょう。
条件はそれぞれの家によって異なりますが、現代では仏壇だけが目立つものよりも、家具と色やデザインを合わせてインテリアに溶けこませるのが主流かもしれません。

仏壇のお参りの仕方

仏壇にお参りすることは、いわばお寺にお参りするのと同じ意味を持つのですから、基本的にはお寺でのお参りと変わりません。今一度お参りの仕方をおさらいしておきましょう。
まず仏壇が正座してお参りできる高さにあれば、その前に正座して、ご本尊に対して一礼します。
その後、線香に火をつけますが、マッチやライターから直接つけるのではなく、いったんろうそくに火をつけ、その炎に線香をかざして火をつけた方がよいでしょう。

線香は香炉に立てる場合と、寝かせる場合があり、更には寝かせる前に二つに折る宗派などもあるため、どのような方法がよいのか事前に把握を。
よそのお宅でお参りする場合は、その家ではどうされているのか聞いてからお参りしましょう。

仏壇のお手入れ方法

仏壇はお参りするための場所ですので、いつもきれいにしておきたいもの。毎日は無理だとしても、毎週掃除をするよう心がけましょう。

お手入れ方法ですが、まずいったん仏具を取り出してから、鶏の羽でできた毛ばたきという小さいはたきでほこりを払います。
伝統的なタイプの塗り部分は専用のクロスで拭いて、傷をつけないようにしましょう。
ひどい汚れがあれば、薄めた中性洗剤を含ませた柔らかい布でこすり、最後に必ずから拭きをします。
金属でできた仏具は金属磨きで磨いてから、布などで磨き剤をしっかりと取りさりましょう。

生活が西欧化し、仏壇を置かない家も増えてきたといいますが、現代には現代向けのモダンで小ぶりな仏壇もあります。
仏壇を家に置くことでいつでもお参りできるため、それがご遺族さまの心に安定をもたらすかもしれません。仏壇の存在について、今一度考えてみませんか?