終活のメリットとデメリット

近年「終活」という言葉がよく聞かれるようになってきました。終活に興味があるけど具体的にどうしたら良いかわからないという方、まだまだ終活なんて先の話と思っている方も、後悔しないしないように終活のメリットとデメリットをきちんと押さえておきましょう。

終活とは?何をするの?

終活とは?何をするの?
終活とは自分の死と向き合い人生の最後をどうするかを考える活動のことです。この言葉は2009年に終活についての本が出版され、2011年には終活をテーマにした映画の公開、そして翌年の流行語大賞にトップテン入りするなどして社会に広がっていきました。ちょうどこの時期は団塊の世代の人々が定年を迎える時期でもあり、日本社会の高齢化が加速する時期でもありました。


誰しも年をとれば、死を意識することが多くなりますが、自分の死を考えることで人生の最終調整を行うことができます。
具体的には、残された家族や大切な友人たちに思いをつづったり、今までの人生を振り返り、やり残したことをリストアップしたりします。それにより残った人生でやるべきことが明確になったり、できないことへの気持ちの整理をつけられるといったメリットがあります。


また自分の希望の葬式やお別れの会の形式、財産や相続について残された家族のために自分の意志を伝えたり、自分の入るお墓をあらかじめ購入したり準備したりすることが注目されています。これらはエンディングノートや遺言書を書くことで残された人にきちんと伝えることができます。自分の荷物の整理をすることも大切です。

近年では、遺族が相続した家の片付けが負担になっていることが問題になっています。年齢とともに物が増えていき、意外と使わないものに囲まれて生活していることも多いものです。荷物の整理は体力的に余裕のあるうちにしておくことが良いでしょう。

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終活のメリット

終活のメリット
終活のメリットはまず残された家族の負担をなくすことです。大切な家族に経済的、肉体的、精神的な負担をかけないように、自分の思いを形にしておきます。
これは相続で金銭的なトラブルを防ぐことにもつながります。そのためにもあらかじめ家族と相談するなどして遺言書の作成などを行いましょう。

また葬式やお墓の手配をしたり、荷物の整理、希望の医療介護をなどについて考えたり準備することで家族への負担を減らすことができます。

さらに終活を行うことで今までの人生を振り返り、気持ちを整理することができます。これまでの人生を振り返ることで悩みや不安も見えてきます。その上で残りの人生をどう生きるかということに向き合えるのです。エンディングノートなどに自分の思いを書き出したり、しっかりと自分の最期のために準備をしたりすることで自分の不安を解消していくことができます。


そして残された人生を前向きに生きることができます。最期を迎える時に、やり残したことや後悔がないように残りの人生を過ごそうと思えるのです。終活を行うことで死後の不安も解消され前向きに取り組めるというメリットもあります。これからの人生を明るく過ごすきっかけになり、今よりも前向きに生きることができるのです。

終活のデメリット

終活のデメリット
終活のデメリットとしては、終活そのものを不安に感じてしまうことです。多くのことを一人で抱え込み、落ち込んでしまう場合もあります。また死を意識するということは、少なからず不安をもたらすものです。この時に大切なのは1人ですべてを背負わずに、周りの家族に相談したり、専門家にアドバイスを受けることで不安や悩みを解決して、前向きな未来を作る終活を行うことです。

葬儀やお墓は自分の希望もありますが、実際は残された家族に負担がかかることになります。終活をきっかけに自分の思いを伝えつつ、ご家族の意見も聞くことで新たな気付きがあったり、より一層家族の絆が深まることもあります。


終活を行うにあたって悪徳業者や詐欺には気を付けましょう。自分では簡単な葬儀を望んだにもかかわらず、実際は高い葬儀代を家族に請求されたという事例もあります。こちらの気持ちを利用して騙そうという悪徳業者も存在するので、1人で決めずに家族や複数の業者や専門家と相談しましょう。


エンディングノートと遺言書の違いに注意しましょう。エンディングノートはあくまでも本人の希望や家族への思いなどを綴るもので、法的効力はありません。自由に自分の思いを書けるので、自伝を書いたり周りの人への感謝の気持ちを書いたりもできます。医療や介護など生前の事柄についても記載できます。

一方遺言書は財産分与などの記載を行い、死後にのみ効力を持ちます。せっかく遺言書を作成しても、書類の不備などにより遺言書が無効になってしまう場合もあるので、専門家に相談するなどして遺言書を作成しましょう。

まとめ

終活を行うことは、自分の人生を振り返り、余生を過ごすことに前向きになれます。さらに残された家族への負担を減らし、家族と様々な相談や会話をすることで家族との絆をさらに深めるというメリットもあります。

しかし、1人で進めてしまうと不安に陥ったり、詐欺にあったりして家族に負担をかけてしまうこともあるので、しっかりと家族や専門家と相談をして進めるようにしましょう。
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