終活の際に整理すべきお金は「すべて」です。なぜなら、亡くなった後のお金は相続税の計算に使われるからです。
「内は相続税の対象にならないから」という場合でも相続税の申告はしなければならず、隠されていた財産が発見されると手続きが面倒になります。
また、すべてを相続するわけでなくその中には自分が亡くなる前に確保すべきお金もあります。整理すべきお金や財産にはこのようなものがあります。
不動産
不動産は何を持っているのか、登記では持ち主がだれになっているのかを明らかにします。
株式や債券
株式や債券、有価証券などもいずれお金にできるものです。わすれずに記録してください。
生命保険や個人年金
生命保険や個人年金も終活に役立つ財産ですね。
貴金属や骨董など
貴金属の資産価値は言うまでもありません。骨董についてももしかしたら高値が付くかもしれませんから財産として扱われます。家族の方であれば勝手に処分しないよう注意してください。
クレジットカード
亡くなった後にクレジットカードの解約が必要です。年会費を無駄に払っている場合は今すぐ解約した方が良いです。
公的年金
公的年金は高齢者にとって基本となる財産です。
このような財産をご遺族さまに分けるお金、自分が使うお金に分けましょう。節税を考えているなら生前贈与の非課税枠の活用がおすすめです。
終活に必要なお金
終活に必要なお金は生きているうちにできる手続きと亡くなった後の手続きについてのお金に分けられます。
遺言書
終活に欠かせないのが遺言書ですね。遺言書とは自分が亡くなった後渡す財産の種類や相手を決めることができるもので、意思表示をするだけの遺書とは全く性質が異なります。
遺言書は無料でかける自筆証書遺言と、手数料のかかる公正証書遺言があります。
公正証書遺言の場合は法律のプロである公証人が代理となって書くため絶対に有効ですが、自筆証書遺言の場合は様式と少し異なるだけで遺言が無効になってしまいます。
遺言の内容や書き方を弁護士・司法書士に相談することによって、無効とならない遺言書を作成することができます。
相続税の資産
財産を調査し、相続税がいくらになりそうかを試算してもらうことも終活では大切です。
財産が明らかになっていると相続の手続きがとても楽になります。
エンディングノート
エンディングノートは数百円から数千円ほどで販売されています。エンディングノートは必ずしも必要ではありませんが、準備しておくことによって自身の人生を振り返ることもできますし、残されたご遺族さまにとっても故人さまの希望を叶えてあげるための手がかりとなります。