不動産の相続と一口に言っても、下記のように様々なパターンが考えられます。
- 相続人がそのまま住む
- 誰も住まないため取壊す
- 家、土地を売却する
- リフォーム、リノベーションして入居者を探す
- 賃貸物件として活用する
- 法人所有にする
家は存在自体がとても大きいだけではなく、思い出などもたくさん詰まっているケースが多い遺品です。気軽に処分をすることはできませんし、特に相続人が複数いる場合には話が拗れる要因となる可能性が考えられます。そういったことから、今のうちに身内や親族から今後どうしていきたいかを聞くことが大切であると考えられます。
現金などは平等に分割しやすいのですが、不動産の場合は一筋縄ではいきません。その家に引き続き誰かが住んでいるのか、今後住む予定はあるのか、もしくは空き家になるのかによって、扱い方が異なってきます。もし相続人の中の誰かが住むのであれば、該当人物がその不動産を相続することが望ましいですが、そうでない場合は維持費や固定資産税がかかってしまいます。
中には、売却をしてしまってその金額を均等に配布することもあるのですが、家は重要度の高い遺品なのですぐさま売却するという結論に達することばかりではありません。もし、親族が引き続き所有したい気持ちがあるならば、固定資産税について今後の用途について真剣に考えることが大切です。そうでなければ、有効活用していないにもかかわらずお金がかかるので負の遺産扱いされてしまうかもしれません。
思い出の詰まっている大切な住宅だからこそ、遺産相続の際には使用用途や分割について検討し、今後の方向性について話し合っていきましょう。
また必ずしも肉親が住む必要性はないと思っています。賃貸物件として活用することもできますし、場合によっては損をしないぎりぎりの価格で入居者に貸すこともできるでしょう。
自分ひとりでは決め兼ねる部分がありますので、身内・親族などと話し合って決めていくことが大切だと考えます。