袱紗(ふくさ)にはカラーバリエーションがありますが、自分の好きな色を選んでいいというわけではありません。弔事、慶事によって使える色や模様が違いますので注意しましょう。
慶事には、紫、赤、朱色、オレンジ、ピンクなどの暖色形の袱紗を利用することができます。反対に、弔事には紫、緑、紺、藍色、灰色などの寒色系の袱紗を利用するのが一般的です。両方のカラーの袱紗を用意しておくと、いつ何が起きても安心ですが、紫の袱紗を用意しておけば、どちらのシーンでも利用できて便利です。
袱紗には、鶴や亀などの刺繍が入ったおめでたいもの、弔事にふさわしい蓮の花の刺繍が入っているものなどがあります。しかし、刺繍は入学式、出産などにはふさわしくないという風習がある地域もあります。そのため、どんなシーンでも使える袱紗としては無地が最もおすすめです。台付き袱紗の場合は、台に家紋や名前を入れてくれるサービスを行っているところもあります。