袱紗(ふくさ)の選ぶポイントと包み方と渡し方の基本

袱紗(ふくさ)の種類
香典やお布施などは直接手渡すのではなく、袱紗(ふくさ)に包んで渡すのがマナーです。袱紗にはさまざまな種類があるため、どのような袱紗を選ぶべきなのかを解説します。また、袱紗に包んだお金の扱い方についてもご紹介しますので、お葬式に参列する際の参考にしてください。

袱紗には主に3つの種類がある

袱紗(ふくさ)には、金封袱紗、爪付き袱紗、台付き袱紗といった主な3つの種類があります。それぞれの特徴をみてみましょう。

  • 1. 扱いやすい金封袱紗

金封袱紗は最初からポケットのような形に縫い合わされており、お金を入れた封筒をそのまま入れて持ち運ぶことができます。ハンドバッグやジャケットのポケットに入れておいても崩れることがなく、非常に扱いやすい袱紗です。 ただ、金封袱紗は最近人気が高まってきたタイプで、若い人を中心に使われています。あまりよい印象を持たれないこともありますので、気になる場合は別の種類の袱紗を選ぶことをおすすめします。
金封袱紗の使い方

  • 2. 最もポピュラーな爪付き袱紗

袱紗の中でも一般的なのがこの爪付き袱紗です。正方形の風呂敷のようになっており、四方に房がついています。ただ、長時間持ち運ぶと包みが崩れてしまったり、ハンドバッグの中に入れておきにくかったりするので、無理に選ぶ必要はないでしょう。

爪付き袱紗も台付き袱紗でも、基本的には同じ包み方です。まずは袱紗を 裏向きで置き、その上に金封を表書きが読める方向で置きます。このとき、 中心よりも右側寄りに置きます。これは、金封袱紗同様に左開きにする為です。 次に、右側を中に折り込みます。その後は右側→下側→上側の順番に折ります。残った左側を折って包み、つめをさして留めます。
爪付き袱紗の包み方

  • 3. 使いやすい台付き袱紗

袱紗の中でも使いやすいのが台付き袱紗です。台に載せてお布施などをそのまま渡すことができるため便利です。袱紗はあまり使う機会のないものですので、無理に複数揃える必要はありません。1つ選ぶのなら、使いやすくマナー違反とも思われないこの台付き袱紗を選ぶのがよいでしょう。

袱紗の色や模様の選び方

袱紗(ふくさ)の選び方
袱紗(ふくさ)にはカラーバリエーションがありますが、自分の好きな色を選んでいいというわけではありません。弔事、慶事によって使える色や模様が違いますので注意しましょう。

  • お葬式で使われる袱紗の色は寒色系が一般的

慶事には、紫、赤、朱色、オレンジ、ピンクなどの暖色形の袱紗を利用することができます。反対に、弔事には紫、緑、紺、藍色、灰色などの寒色系の袱紗を利用するのが一般的です。両方のカラーの袱紗を用意しておくと、いつ何が起きても安心ですが、紫の袱紗を用意しておけば、どちらのシーンでも利用できて便利です。

  • 袱紗の模様は無地が安心

袱紗には、鶴や亀などの刺繍が入ったおめでたいもの、弔事にふさわしい蓮の花の刺繍が入っているものなどがあります。しかし、刺繍は入学式、出産などにはふさわしくないという風習がある地域もあります。そのため、どんなシーンでも使える袱紗としては無地が最もおすすめです。台付き袱紗の場合は、台に家紋や名前を入れてくれるサービスを行っているところもあります。

袱紗の包み方と渡し方の基本

袱紗(ふくさ)の選び方を把握したら、袱紗の包み方、渡し方についても理解していきましょう。

  • 爪付き袱紗と台付き袱紗の包み方は同じ

爪付き袱紗、台付き袱紗の場合は、金封を裏向けた袱紗の右寄りに配置し左開きになるように包んでいきます。金封袱紗の場合は、弔事なら左向きに開くようにします。慶事の場合は右向きに開くようにします。

  • お金は袱紗から取り出して手渡すのがマナー

お金を袱紗ごと手渡すのはマナー違反です。受付で手渡す場合も、直接手渡す場合も、袱紗から出してお金を渡すようにしましょう。受付に手渡す場合は相手に表書きが見えるように、両手で持って手渡します。お金を手渡す本人に手渡す場合は台の上に載せて渡します。このときも相手から文字が読めるように向きを整えましょう。

まとめ

袱紗(ふくさ)を使うシーンは、結婚式、お葬式などさまざまあります。いざというときに困らないように袱紗の使い方を覚えておきましょう。紫の無地の台付き袱紗を選ぶと、さまざまなシーンで使うことができます。包み方や手渡し方もきちんと把握しておけば、相手に非常識だと思われることもありません。一度覚えておくと便利ですので、この機会に袱紗の扱い方に慣れておくようにしましょう。

このコラムの監修者

厚生労働省認定 葬祭ディレクター技能審査 1級葬祭ディレクター
昭和セレモニー 葬祭部
東葛支社 支社長 釣井 勉

釣井 勉
釣井 勉
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