友人や知人の急な訃報の際、
「お通夜や告別式に関係したマナーがわからず焦ってしまった」
という経験がある方は少なくありません。
特に多いのが通夜に行くべきか、告別式に行くべきか?という点です。
では、お通夜と告別式にはどのような違いがあるのか見ていきましょう。
お通夜は、どちらかというと生前故人と親しかった家族や友人が最期の夜を過ごすためのものです。
家族や親族、特に親しかった友人などが来るのが一般的です。
かつてのお通夜の意味合いは、悪い霊が入ってくるのを防ぐために故人を見守るというものでした。
線香とろうそくの火を絶やさないようにするのが習わしだったことから、「通夜」と呼ばれるようになったといわれています。
しかし現在では、自宅ではなく葬儀場や斎場などでお通夜を行うことが増えたため、ろうそくや線香の火をつけっぱなしにできません。そのため、夜のうちに終わる半通夜というものが一般的になってきています。
僧侶による読経と焼香の後に法話が行われます。
地域や宗教によっても異なりますが、お通夜の参列者に対し通夜振る舞いという宴席が設けられることもあります。
飲み物や料理を出されるのが一般的ですが、本来は故人の家族や親しい関係にあった人たちが故人を偲ぶ場です。長居をしないのがマナーです。
半通夜の平均時間は2、3時間程度といわれています。
告別式は、会社関係者や知人・友人などが集まり、最期の別れをするための儀式です。
告別式は、出棺する前に行われる最後の儀式であるため、参列者は早めに式場に着くのがマナーです。
故人へ別れを告げるための儀式なので、故人の死を悼んでいる方であれば、どれほど親しかったかに関係なく基本的には誰でも参列できます。
しかし、通常は、火葬場まで一緒に行き、骨あげまでいてもよいのは家族や親しい友人です。