喪主は以上の順番で決められますが、家庭の事情がある場合やすぐに喪主が行えない状態の場合には、順番が前後しても問題ないでしょう。そもそも、喪主を行う順番は法律で決まっているわけではないため、誰が行っても問題はないのです。葬儀の喪主を決めるときは以下の4つのポイントに留意するとよいでしょう。
喪主は1人で行わないといけないという決まりもありません。そのため、もし不安であれば2人ないし3人で役割を分担し、喪主を務めてもよいとされています。葬儀や法要は心身ともに疲労がたまる可能性が高いので、1人で行うのが不安な場合は協力を頼みましょう。
- 3. 血縁者や配偶者がいない場合は友人・世話人が行ってもよい
現代の日本は少子化であるため、故人に血縁者や配偶者がいない場合も多くあります。その場合、故人と仲が良かった友人や施設(介護サービスや特別養護老人ホーム)などで、世話人を務めていた人が代わりに喪主を行うことが可能です。その場合は「友人代表」や「世話人代表」として呼ばれるでしょう。
- 4. 子どもの葬儀の場合は親が喪主になるのが一般的
親より先に子どもが亡くなってしまう「逆縁」の場合、昔は親が喪主を務めてはならないとされており、地域によっては火葬場への同行も不可でした。しかし今はその風習がなくなり、親が葬儀の喪主を務めてよいとされています。
以上のように、葬儀や法要に関する喪主の決め方は昔と比べ、自由になっています。誰か1人だけの負担にならないように、しっかりと関係者同士で協議しましょう。