終活は定年退職後から始めるのがベスト!手始めに出来る3つのこと

残された家族に迷惑がかからないよう、生前から身辺整理を行うことを目的とした終活。

一般的には定年退職をした後に取りかかるのがベストタイミングと言われています。
早めに始めたほうがメリットが大きいため、定年退職をきっかけに少しずつ終活をスタートしていきましょう。

ここでは終活に適した年齢やタイミング、手始めに出来ることなどをわかりやすく説明します。

終活は定年退職後に行うのが最適

終活は自分の最期に向けて準備を行うことを目的としているため、ある程度高齢になってからで良いのでは?と思われがち。
ですが、実際は定年退職後から始めるのがベストとされています。

健康寿命が増加している現代、60代前半で終活を始めるのは早すぎるのでは?と思われるかもしれませんが、終活は早ければ早いほどメリットが大きいため、定年を機に終活に着手するのが理想です。

現実は、既に終活を行っている50歳以上の男女は5.4%

とあるリサーチ会社が熊本県在住の50歳以上の男女に終活に対する意識調査を実施したところ、終活に対する認知度はどの年代でも6割を超えていたのに対し、「既に行っている」と答えたのは平均5.4%という結果に。最も多い60代女性でもわずか10.9%しかいませんでした。

一方、「予定はないが、いずれは行いたい」と回答した人は平均60%。「関心はあるけれど手を着けていない」という人がかなりいることがわかります。[注1]

※参考元[注1]「終活」に関する意識調査/公益財団法人地方経済総合研究所
https://www.dik.or.jp/wp-content/uploads/2017/05/p_syukatsu_1.pdf


終活を早めに始めた方がいい3つの理由

終活を早めに始めた方がいい3つの理由
ではなぜ終活を早めに始めた方がいいのでしょうか。その理由は大きくわけて3つあります。

  • 理由1.十分な時間を確保できる

終活で行うことは人それぞれですが、「情報を整理したい」「お墓や葬儀の相談をしたい」「身辺整理をしたい」など、意外とやりたいことはたくさんあります。
どれも一朝一夕にできることではありませんので、早めに始めたほうが十分な時間をかけてじっくり取り組むことができるのです。

  • 理由2.体力が残っている

高齢になるとどうしても体力が落ちてしまい、体が思うように動かなくなります。
エンディングノートをしたためるだけなら高齢になってもさほど苦になりませんが、自宅の荷物を片付けるなどの身辺整理は思った以上に重労働。体力があるうちにやっておかないと後に苦労することになります。
業者の手を借りるという方法もありますが、費用がかさんでしまうので体が動くうちに少しずつ荷物を片付けておいたほうが倹約できます。

  • 理由3.セカンドライフを考えるきっかけになる

定年退職後、セカンドライフを楽しもうと考えている人は多いですが、いざ退職すると自分が何をしたいのかわからないという人は実は少なくありません。在職中は仕事で忙しく、自分を見つめ直す時間がなかなか取れないからです。
終活は残された家族の負担を減らすという目的のほかに、自分の人生を見つめ直すという側面も持ちます。
その結果、これから自分がやりたいことが見つかれば、充実したセカンドライフを送ることができるのです。

終活で手始めにできる3つのこと

終活で手始めにできる3つのこと
終活で優先したいのは、「本人でなければできないこと」です。具体的には以下3つのことから始めるとよいでしょう。

  • 1.家族に伝えておきたいことをまとめる

残された家族に対する思いは本人にしか綴れないことです。生前の感謝の気持ちを伝えてもいいですし、自分の死後、家族にどうしてほしいかを記してもよいでしょう。

  • 2.身辺整理をする

本人の死後、親族同士で揉めやすいのは遺品や財産を整理するときです。遺品はどうするのか、遺産は誰にどのくらい相続させるのかなど、細かく取り決めておくと親族間のトラブルを防ぐことができます。

  • 3.葬儀についての希望を伝える

現代は葬儀の形式も多様化しており、さまざまなニーズに応えられるようになっています。葬儀のスタイルについていろいろ調べた上で、自分の時はどうしてほしいのかを具体的に決めておくと、家族の負担を減らすことができるでしょう。

終活はなるべく早めにスタートしよう

終活で手始めに着手したいことを3つ挙げましたが、実際に取りかからなければいけない準備は他にもいろいろあります。

終活を進めていくうちにあれもこれもと希望が出てくることも多いので、終活はなるべく早めに始めるのがベスト。

十分な時間を確保していれば余裕をもって自分の最期を迎えられますし、第二の人生を豊かにする糧にもつながるでしょう。

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