喪中はがきを作成する際の注意事項と送るタイミング

喪中はがきの書き方
喪中はがきを出さなければならないとき、何を書けばいいのか、またどのタイミングで出せばいいのか分からない…ということのないように、喪中はがきについて正しい知識を身につけておきましょう。喪中はがきの内容、喪中の対象となる親戚の範囲、また喪中はがきを出すタイミングについてご紹介いたします。

喪中はがきの書き方4つの注意点

喪中はがき自体には古い歴史があるわけではなく、地域や宗派などによって異なる点はいくつもあります。「必ずこうでなければならない」というルールはありませんが、いくつかのマナーをご紹介いたします。喪中はがきを作成する際の参考にしてください。

  • 1. 前文に当たる文は省略する

本来、手紙を書く際は頭語(「拝啓」「前略」など)やその時期の挨拶などを入れるのがマナーです。しかし、喪中はがき、死亡通知、さらに会葬礼状などの弔事にまつわる手紙やはがきでは、前文にあたる文を省略します。喪中は悲しみに沈んでいる気持ちを表す必要もあるため、簡潔な内容で済ませることが大切です。

  • 2. 句読点を入れず一字下げもしない

通常の文章を書く際は読みやすいように句読点を入れたり、文章の頭を一字下げたりします。しかし、喪中はがきを含め、挨拶状、招待状などではこれらを行わないことが多いです。必ずこうしなければならないというわけではありませんが、これは喪中はがき以外の挨拶状を書く際にも役立つ知識ですので、覚えておきましょう。

  • 3. 私信・近状報告などは書かない

喪中はがきには、喪中であるために年始の挨拶状を送れないことをお詫びすることを記します。そのほかに誰が亡くなったのか、何歳で亡くなったのかなど、故人の情報を書いておく必要もあります。最後には感謝の気持ちと、今後もお付き合いをお願いする言葉で締めくくりましょう。

そっけない感じもしますが、だからといって私信を書き込んだり、自分の近況報告を書き込んだりするのはマナーに反します。伝えたいことがある場合は、喪中はがきとは別に手紙やメールなどで近況を報告するようにしましょう。

  • 4. シンプルなデザインと薄墨色が基本

喪中はがきは一から自分で作成しても構いませんが、スーパーなどで喪中はがき用にデザインされたものが売られていますので、それをそのまま利用して問題ありません。一から自分で作成する場合は、派手なデザインや色味は使わないように注意しましょう。また、文字を書く場合は薄墨色が基本です。パソコンで印刷する場合も注意しましょう。 はがきを購入して印刷する場合は、切手の部分が胡蝶蘭になっているものを選んでください。通常のはがきでも構いませんが、一般的にはこの胡蝶蘭柄のものが喪中はがきとして利用されています。

喪中はがきの用紙は?

喪中はがきは2親等以内の親戚が亡くなったときに出す

喪中はがきは、基本的に2親等以内の親戚が亡くなったときに出すものとされています。1親等は両親、子ども、配偶者。2親等は兄弟、姉妹、祖父母、孫です。これよりも離れている場合は喪中はがきを用意する必要はありませんが、親しくしていた遠い親戚が亡くなった場合に喪中はがきを用意するという方もいらっしゃいます。 また、2親等以内であっても同居していないために喪中はがきを用意しないというパターンもあります。必ずこうしなければならないという決まりはありませんので、あくまでも参考にしてください。

喪中はがきは年内には届くようにする

喪中はがきを送るタイミングは?
喪中はがきを出すタイミングについてですが、年始の挨拶ができないということを伝えるものなので、年内に届くようにすれば問題ありません。しかし、喪中はがきを受け取ったらその人には年賀状を出さないという習慣も一般的ですから、各家庭が年賀状の作成に取り掛かる前に喪中はがきが届くようにしておくとより親切です。 12月になると各家庭も忙しくなり、喪中はがきの用意を忘れてしまうことも考えられます。余裕をもって、11月の中頃から12月の初め頃には相手に届くように準備を進めておきましょう。

まとめ

喪中はがきを作成する際の注意事項やタイミングについてご紹介いたしました。喪中はがきには絶対にこうしなければならないというルールはありません。しかし、非常識だと思われないために、また故人のためにも、きちんとマナーを守って喪中はがきを作成することは大切です。マナーをきちんと理解して、喪中はがきの作成に取り掛かりましょう。
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